20世紀後半の韓国のコーヒー文化はタバンが中心でしたが、1990年代になると、それまでの伝統的なタバンは減っていき、
コーヒーショップやカフェとして、コーヒー店が開業されることが増えました。
1987年に韓国は軍事政権が終わり、大統領を直接国民が選挙で選ぶ民主制になりました。1988年にはソウルオリンピックが
開催され、韓国の経済発展を象徴づけました。
この民主化による自由な空気と経済発展により韓国のコーヒー業界にも変化がありました。
90年代前半から中盤にかけて、ソウルで最もおしゃれな場所といえば江南(カンナム)の狎鴎亭洞(アックジョンドン)でした。
ここには、富裕層の若者が集まる洗練されたカフェが点在していました。
親の莫大な富を背景に、外車を乗り回し、海外ブランドを身にまとい、贅沢な消費を楽しむ若者たちが出現しました。
このような若者たちはオレンジ族と呼ばれました。
オレンジ族の由来は諸説ありますが、当時のファッションやライフスタイルにおける「オレンジ色」のポップで派手なイメージで、
明るく目立つ新世代文化の象徴だったという説が有力です。
現代百貨店アックジョン本店の向かい側にあった「マクドナルド(韓国1号店)」周辺で彼らは活動をしていました。