1860年代の乳児用粉ミルクの末裔ネスカフェ

By Cafesba , 6 11月, 2025
Nestle Logo

ベトナムのコーヒー豆の主要な取引企業であるNestléは、もともとはドイツのフランクフルト出身のアンリ・ネスレがスイスで創立した会社です。
彼はもともとは薬剤師でしたが、1860年代に乳幼児の栄養不足、死亡率が問題になっていた時代にその問題を解決しようと、乳児用粉ミルク「ファリーヌ・ラクテ・ネスレ」を開発しました。
Nestléはドイツ語で鳥の巣という意味で、今のNestléのロゴの鳥の巣は彼の家紋に由来していますが、同時にひな鳥を守る親鳥を想起させるロゴで、この商品にふさわしいロゴですね。
この商品は当時の欧米で大ヒットしました。
お湯にファリーヌ・ラクテ・ネスレ粉末を加えてまぜて出来上がりという即席に食べられるというのは当時画期的でした。
このお湯をかけただけで食べられるという発想は、会社として後年コーヒーの分野でも取り入れられ、1938年インスタントコーヒー「ネスカフェ」の開発につながったと言えます。

コメント