スターバックスに対抗し、低価格コーヒーとしてEDIYA COFFEEも2026年現在では、創業当初よりコーヒーの価格を値上げをし、3200ウォン程になっています。
一方低価格コーヒーの代表格として台頭して来たのがMEGA MGC COFFEEです。
現在ではスターバックスは高価格、EDIYAは中価格、MGCは中価格となっています。
MEGA MGC COFFEEは、ハ・ヒョンウン氏が設立したお姫様カフェアンハウスやかき氷のパシヤをルーツに持つコーヒーフランチャイズです。
【お姫様カフェ アンハウス】
2000年代~2010年代初頭に花柄のファブリックソファ、同柄の壁紙、プライベート空間を演出するピンクのカーテン、華やかなシャンデリアの照明など、お姫様スタイルのカフェアンハウスというカフェが人気を博しました。
アンハウスはチェリーコークやフラッペ、ケーキといったカフェメニューや、トンカツやキムチチャーハンといった洋食メニューも充実するというカフェレストランでした。
このアンハウスは1996年頃からハ・ヒョンウン氏が運営してましたが、2010年に会社としてのアンハウスが設立され、フランチャイズ化されました。
アンハウスは、独特の居心地の良い店内、広々とした店舗規模、多様なメニューで人気を博し、フランチャイズ展開に至りました。
2010年初頭には、フランチャイズ店舗数は約60にまで拡大しました。
フランチャイズ店舗数の増加に伴い、250種類ものメニューを提供する店舗運営はますます困難になってきました。
さらに当時、エディヤコーヒーは低価格戦略により、スターバックスのような高級コーヒーフランチャイズのに対抗する形で
人気を集めていました。
また、個室は通常のオープンなカフェよりも広い面積を必要とし、さらに個室ごとの清掃や管理に手間がかかります。
2010年代に入り韓国の家賃と人件費が急騰する中で、この「低回転・高コスト」なモデルは利益を出しにくくなりました。
そこでハ氏は ビジネスの転換を模索し始めます。
【かき氷ブランド「パシヤ」】
当時の韓国では、伝統的な「パッピンス(小豆かき氷)」を現代風にアレンジしたデザートカフェが爆発的なブームとなりました。
アンハウスの個室カフェモデルが限界を迎える中、彼は「空間を売る」のではなく「強力な商品を勝負する」モデルへの転換を試みました。
彼はかき氷ブランド「パシヤ」を立ち上げました。
従来のガリガリした氷ではなく、口の中で溶ける粉雪のようなミルク氷を使用していました。
釜で炊いた小豆やきな粉、お餅など、韓国の伝統的な食材を使いつつ、若者が好む「カフェ風」のプレゼンテーションで提供しました。
インテリアもアンハウスの「お姫様系」から脱却し、木の温もりを感じるモダンでナチュラルなデザインを採用。
これは後のメガコーヒーの店舗設計にも影響を与えています。
かき氷という「写真映え」が命のメニューを扱ったことで、後にメガコーヒーで爆発的人気となる華やかなドリンクメニュー(エイドやフラッペ)の土台ができましたと言われます。
またかき氷は冬に売れないという課題に直面したことで、「季節を問わず売れる強力なドリンクラインナップ」の必要性を痛感しました。
それが、メガコーヒーに繋がっています。
【MEGA COFFEE】
アンハウスとパシヤを合わせて、彼のフランチャイズは一時100店舗を超えましたが、彼は業態変更を決断します。
ハ・ヒョンウンCEOは、店舗を簡素化したカフェブランドを構想し、コストパフォーマンス、小型店舗、そしてアクセスの良さを戦略に、2015年にメガコーヒーを立ち上げました。
ハ氏が1号店を弘大の「裏路地(約15坪)」に出しました。
この場所は弘大は芸術大学である「弘益(ホンイク)大学」を中心とした学生街です。
流行に敏感でありながら、財布の紐は固い学生たちにとって、「1,500ウォンで巨大なコーヒー」というメガコーヒーのコンセプトは、まさに求めていたものでした。
路上でダンスや歌を披露する「バスキング」が日常的に行われており、24時間活気に溢れています。
チェーン店だけでなく、個人経営の奇抜なカフェ、ライブハウス、ヴィンテージショップが迷路のような路地に密集しています。
主力の商品は24オンス(約710ml)の大容量、そして1,500ウォン(約170円)のアメリカーノでした。
プレミアムなアラビカ豆を使用しながらも、薄利多売戦略により低価格を維持しています。
店舗は小型店舗でテイクアウトが主体で、キオスク(自動券売機)による徹底した人件費削減を行っています。
また視覚的にも楽しめるエイド、スムージー、デザート類を絶えずリリースしています。
単なる安いコーヒー屋で終わらせず、インスタグラムなどのSNSで共有したくなるような派手なドリンクを次々と投入しました。
ユニークな形の氷、山盛りのホイップ、色鮮やかなエイド(炭酸飲料)など、「見た目の豪華さ」に徹底的にこだわりました。
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